幸せへの地図

より良い人生を送る為のアイデアを掲載

拝金主義の病院

 

私が勤めていた病院の話である

 

大きな総合病院で

医師や看護師など500名位はいたと思う

 

朝、出勤者を集めて行われる朝礼

その朝礼での言葉が今でも頭に残っている

 

『皆さん頑張って入院患者を増やしましょう!』

 

何とも皮肉な話である

 

病を治療する職員へ向けた言葉だと思うと怖くなる

 

一般のサービス業などでは

ノルマが第一でも表向き社員に対して

 

『笑顔で接客しましょう』

『お客様に喜ばれるサービスを』

と相手側(客)の立場を尊重した教育をする所が多い

 

しかし一番そうであって欲しい病院が

露骨に金銭を意識しているのはショックだった

 

慈善事業では無いのは理解出来る

だが私の勝手なイメージではあるが

病院で働く事は病気の人達を助ける

神聖で素晴らしい仕事だと思っていた

  

勿論病気を治す仕事なので

治してくれるだろう

しかし心の何処かで『入院させる』事を

意識しながら診察していると思うと

信用出来ない

   

『頑張って入院患者を増やしましょう』

 どう頑張るのだろうか?

 

何だかんだで入院患者が増えると

『皆さんの頑張りで満床が続いています』

と嬉しそうに話す

どう頑張ったのだろうか?

 

そんな場所にいると何だか

『悪の一員』になったようで

不快であった

 

治してもらおうと思う患者

何とか入院へと持ち込みたい医師

 

病気になった時は

病院が満床かどうかを確認してから

行く方が良いのか?

 

そんな風に思ってしまう

 

私が勤めた病院だけなのかもしれない

そう思いたい

 

それにしても

『入院患者を増やしましょう』は

どうやってやるのか未だに謎である

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