幸せへの地図

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老人施設は刑務所?

 

介護施設で働いて思うことがある。

ここは『終身刑の刑務所』ではないだろかと。

 

実際に、まだ自分の意見を伝える事が出来る入居者の人からは

「家に帰りたい」

「息子(娘)を呼んで下さい」

「まるで刑務所だ」

と仰る人もいる。

 

家族の思う

『安全に生活出来る場所』

 

まだ自我を残した状態の入居者が思う

『好きな物を存分に飲み食いし、風呂にもゆっくり浸かり、自分の時間で過ごしたい』

 

双方の思いにズレがあるのがもどかしい。

 

私自身、完全にボケてはいない両親の面倒をみているので、家族の方の気持ちが充分に理解出来る。

私の自由は何時くるのだろう…解放されて自由になりたい…本当に疲れる…面倒臭い…

 

そんなストレスが付きまとう

 

完全に自我を無くし状況が把握出来ていない入居者は、楽しそうに不自由なく過ごしている様子。

 

しかし、生半可に現実を把握している状況の人達は

その場所から自由を得られる日は自分がこの世からサヨナラする日だと理解している。

 

帰りたいけど帰らせて貰えない

長生きなんてするもんじゃない

最後位好きにさせて欲しい

 

こんな思いを狭い施設の中で感じながら

湯船に浸かる時間は分単位

トイレで用を足している間は職員に見られ

食事は出された物をノルマのように食べさせられ

寝る、起きる、食事、

 

本当に『刑務所』だと表現された入居者の

言った通りだと思う。

 

こんな事は人道的にどうなのだろうか?

そんな事を考えてしまう。

 

もっと良いシステムがあるのでは?

 

介護現場で働く人達の何人かに聞くと

 

自分は『ピンピンコロリ』で

こんな所に入る気は無いと言う

 

私も勿論、こんな所で長く生活する位なら

例え孤独死と言われようと

住み慣れた場所で死んでいた の方が幸せに思う。

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