幸せへの地図

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インフルエンザと雪の共演

今週のお題「雪」

 

私が住んでいる関東圏では、雪が積もって大変な事になるのは、シーズン中に1回または2回あるかどうか…

 

雪が積もって雪かきをする事もほぼ無いような暮らしの中で何故か昨年末に冬の名物『インフルエンザ』と『雪』のコラボが我が家で起こった。

 

その恐ろしい日は突然にやってきた。

 

雪が降る2日前の夜、高齢の父が全く動けなくなってしまった。普段は片足は不自由だが自分で起き上がる事やトイレに行く事は出来ていた。

父は脳梗塞を3回やっていて脳外科に通院中だった事もあり、救急車を呼び病院に搬送。診断結果は『インフルエンザ』であった。

(AかBか忘れた)

 

高齢者のインフルエンザは重症化する事もあるので入院も検討して貰えるのだが、多少意識がハッキリとしていた事と、病棟が満室の為、薬を処方され自宅で様子を見る事に。

大柄で動けない重い父を運ぶ為、嫁ぎ先の妹に来てもらい、何とか2人で家の中に入れて寝かせた。

 

そしてオムツをはかせ寝たきりの完全介護状態に…

 

妹は結婚して子供もいるのでここで退散し、高齢の母と私で面倒を見る事になった。

 

翌日、母が寒気を訴えた。マスクや手洗いうがい、食事は別室と用心はしていたが感染したらしい。動けない父を家に残し母を病院へ連れて行く。『インフルエン』と判明。薬を処方してもらい自宅に戻る。

 

朝~昼まで動けていた母も夜から動けなくなる。仕方なく2人ともオムツをはかせ、寝たきり老人の病室状態で、数時間おきのオムツ交換と食事介助の看病になった。

 

翌日の早朝、私自身が節々の痛みと寒気で目が覚めた。39.8℃あった。感染したのだろう。しかし寝たきりの2人を面倒みないといけない。雨戸をあけると『雪』が30㎝程積もっていた。

 

少しすると外から雪かきをする音が聞こえてきた。高齢1人暮らしのお隣の女性だった。ここら近辺の若者は皆結婚し何処かに行ってしまっている。貴重な若者?は私くらいだろう。畑をやっているお隣さんには、野菜を頂いたりしてお世話になっている。動かないわけにいかない。

 

39.8℃のまま雪かきを手伝う為に外に出た。雪の寒さなのか高熱の寒さなのか判別も出来ず、「何て日だ!」と名台詞の芸人が頭の中によぎりながら歩ける道を作り家の中へ戻る。

 

自分の療養する暇もなく、2人のオムツ交換に食事介助を終え、私も病院に行こうと思い、タクシーを呼んだ。30分待っても来ず確認の電話を入れると雪の為に大変らしく、あと30分位かかると言われキャンセルをし、ノーマルタイヤのマイカーで恐る恐る運転しながら自力で病院に辿り着いた。

 

『家族もインフルエンザなら、あなたもインフルエンザでしょう。検査しなくてもいいですよね。自分で動ける体力あるから薬もね…いる?』

 

こんな冷めた口調で言われ、せっかく来たからと薬を貰い帰宅。その後2日は38.5℃から下がらないまま数時間置きのオムツ交換に食事介助をする事5日間。

 

ようやっと両親も動けるようになり普段と変わらぬ日常が戻って来た。

 

私は特に療養する事もなく過酷な数日を過ごし、気付けば『雪』も『インフルエンザ』も消え去っていた。

誰も誉めてくれないので書いてみた。

『雪』にまつわる嫌な思い出だ。

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