幸せへの地図

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毒親の親

 

私の両親は毒親である

 

そして両親の親もまた

毒親である

 

今日は母親側の両親の話を書こうと思う

 

母親は日本の端の

田舎の小さな島で育った

 

兄弟が多く貧しかった

 

5歳頃から

竿の両端にバケツが付いた

(時代劇に出てくるような)

バケツ竿を担ぎ険しい道を

水汲みへと通っていたらしい

 

父親(私の祖父)は躾の一貫として

 

何かやらかすと庭の木に

縄で体を巻き付けて動けないようにし

何時間も放置したとか

(あきらかに虐待)

 

そして小学生の頃

 

金持ちの親戚が突然

養女にするからと母を貰いにきたらしい

(母には突然に思えただろうが

母親の両親は承諾済だったと思う)

 

母が泣いて嫌がっていたら

妹が『私行きたい』と名乗り出て

そのまま親戚の養女となった

  

その妹は昔のドラマの

おしん』のような扱いを受けて

とても苦労したとか

 

 

母が中学卒業後は

 

父親(祖父)が

自宅で店をやりたいと言い出し

 

資金繰りの為

美容院を営む親戚へ

お金を借りる交換条件として

 

母を住み込みで働きに行かせた

 

母親の兄も知人の大工職人に

父親の命令で住み込みで

弟子入りさせられ

  

父親と大工職人との契約で

給料は一切もらえず

  

逃げ場のない苦痛な日々で

精神的に病んで自ら命を絶ったらしい

 

 

そして母は十数年、美容師として働き

住み込み先の親戚から

 

この人と結婚しなさい

 

と今の私の父を紹介され

言われるがまま結婚して現在に至る

  

今この話を思い出すと

何て酷い祖父なんだろう

 

とゾッとするのだが

 

母親は今でも

昔は貧しかったから

仕方がないと思うらしい

 

私自身『毒親』という言葉を知り

親=素晴らしい人格者

という洗脳が解けるまで

 

この母親の子供時代の話を

変な事だと思った事はなかった

 

一昔前の日本の中には

こんな感じで子供を

物のように扱う人が

今より沢山いたのだろう

 

戦争時代に若くして命を落とした人々

  

戦争だから仕方がない…

 

送り出した家族の人達の

深い悲しみや辛さは

経験した事がない私には想像もつかない

  

国の為、家族の為

弱者が犠牲になる

 

戦争とはそういった悲惨なものだと思う

 

しかし昔の人々の思想の中に

 

『子供は育てて貰った親への

恩返しをする為に成長した』

 

『子供は親に逆らうな』

 

そんな変な認識が

少なからずあったのでは…

 

『男尊女卑』ならぬ『親尊子卑』

子供も1人の人間なのにね

何の為に産まれたんだか

 

子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書 523)

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